Sweeny Toddというミュージカルを見に行きました。3月にデザインする舞台がサスペンス系なので、参考になるかなあと思って。いやあ、よかった。ソンドハイムミュージカルらしく、一生懸命きかないと言葉がわからないのでちょっと疲れたけど、演出もデザインもとてもよかった。俳優が楽器を弾いて話が進んでいく、というオーケストラの人にとってはいやな演出だけど(仕事がなくなってしまうから)でも演出としてはとても効果的だった。恋人同士が同じ楽器を弾いていたり。照明はシンプルだけど、でも考えられてつくられたシンプルさだった。その分よけい、人を殺したとき真っ赤になるのが効果的だった。一番気に入ったのは、殺そうかなーと思っているところで、後ろの赤がゆーっくりとついていって、で殺すタイミングをはずしてしまうのでまたすーっと消えていくところ。殺したいのにできないー、というタイミングをじわじわはかっているToddの気持ちがよく見えるようだった。あとセットの上の方にごちゃごちゃおいているいろんなオブジェクトがさりげなくそのシーンにあわせて照らされていたのもよかった。劇場をでるときにみたら、お墓っぽい十字架が小さく照らされていた。それもじんときた。ブロードウェイなのに、フォロースポットを全然つかっていないところも素敵だった。